サシバエ対策~三本の柱~
暑い日が続いていますね。
今回は笹崎牧場のサシバエ対策についてのお話です。
(余談ですが私は若手のころ、サシバエなんて牛が死ぬわけではないし、ちょっと刺されて痛いくらいだろう、そんなにお金と手間をかけて対策しなくてもいいんじゃないか?と思っていました。しかし、今はサシバエ対策は非常に重要だと考えています。あと、自分はまだ若手だとも思っております。)
当牧場では
①発生源対策
②成虫対策
③環境対策
の三つの対策をしています。
①発生源対策について
シロマジン粒を乾乳ペン、育成ペン、子牛ハッチに散布しています。
・散布頻度、量 週一回5kg
当初、一カ月に5キロくらいで散布していましたが、橋本さん(後述)に「足りない」と言われ、増やしています。散布されたシロマジンが堆肥舎で効果を発揮する際にやはり一定の濃度に達していないと効果が薄いようです。ほかの農場でもシロマジンの散布は行っているが、量が少ないところは多いみたいです。
②成虫対策
昨年からサシバエ研究所の橋本さんに来ていただいてプルスフォグを用いた薬剤散布をやってもらっています。隔週でサシバエが出てくる時期から、秋まで来ていただいています。サシバエの対策についていろいろなアドバイスを頂いています。
プルスフォグ本体 爆音なので初めて立ち会うときはびっくりします。噴霧器とは違い、薬液がかなり小さい粒子になって(それこそ煙!)飛んでいくので密閉空間であれば滞留力が抜群。
③環境対策
牛舎周辺の雑草をこまめに処理することもサシバエ対策において非常に重要です。
笹崎牧場では除草剤と刈り払い機による除草を行っています。
使い分け
・斜面 除草剤(グリホシネート系:根は枯らさない)
・平地 除草剤(グリホサート系:根まで枯らす) 刈り払い機
細かいポイント
・除草剤は高濃度少量散布ノズルを用いる(ラウンドノズル、バスタノズル)
・刈り払い機はとにかく軽いものを選ぶ(共立SRE2230がすごく軽くてハイパワーでおすすめ)
今シーズンは発生源対策が功を奏し、サシバエの数はかなり少ないです。ですのでプルスフォグではイエバエとコバエが殺虫されています。
サシバエ対策に困っている、忙しくてサシバエ対策何もしていない(結構いるんですよね。本当、対策したほうがいいですよ)方はサシバエ研究所の橋本さんに一度ご相談を(甲信越、中部、関東、兵庫が対象みたいです)。
↓サシバエ研究所