洗濯バサミで「見える化」
みなさん、こんにちは。
突然ですが、こちらの写真をご覧ください。
どうでしょう。気になるところが1箇所ありますよね。
「え?どこ?」という方に向け、もう一枚準備しています。
もうお分かりですよね。今回お話するにあたりキーアイテムとなるのがこちらの「洗濯バサミ」になります。
みなさんお分かりのように哺乳期の子牛の飼養管理はとってもとっても大変です。哺乳期は丁寧な管理をしているつもりでも、下痢をしたり熱を出したり等、治療しなければならないケースが多く厄介な時期です。しかも治療の後、スッキリ治れば良いのですが、容態が一気に悪化してぐったりしてしまうなんてことがあります。
このような事態を招くことのないよう私は「具合の悪い個体の見える化」を目指し、夜な夜な考えていました。
牧場における「見える化」の大切なポイントは
- 新人のスタッフさんが見ても、簡単に理解ができる
- 担当者がいなくても、情報共有が可能
の2点だと思います。
笹崎牧場で体調を崩す子牛は大抵の場合、ミルクを残します。そんなときすぐにその個体の様子を「見える化」できるアイテムはないだろうか。
思案の末、思いついたのが洗濯バサミでした。発見したら即座に個室(カーフハッチ)の柵にクリップすれば「こういった理由で元気がないので要注意」と他のスタッフにアピールすることができます。すると、発見したスタッフは観察頻度を増やそうとか、ミルクの給与量を制限してお腹を休ませようなど、対策を考えます。
今回はシンプルに赤テープの「熱」と黄色テープの「下痢」の2種類だけですが、目立つので重宝しています。
もし興味のある方はお試しください。